田村康仁調教師がフラワーCに使う、

リーサルウェポンについて。

田村調教師は、1986年のセントライト記念や、

1988年のアルゼンチン共和国杯を勝った

レジェンドテイオーなどを育てた田村駿仁さんの息子さんで、

お祖父さんは1939年の中山牝馬特別を勝った

ソールレデイを育てた田村仁三郎さんと、

「競馬一家」と言える環境で育っています。

そして、田村調教師は、

1962年の天皇賞・春と有馬記念を勝った

オンスロートなどを育てた中村広さんのところで厩務員となり、

その後、

1965年のオークスを勝ったベロナなどを育てた

田中和夫さんのところで調教助手として経験を積んで、

1997年に調教師の試験に受かっています。

次の年に厩舎を開業してからは、

最初の年に5勝を上げると、

1999年に8勝、2000年に15勝、

2001年には、青葉賞をルゼルで初めての重賞を勝つなど

20勝を上げ、順調に勝ち鞍を伸ばしていました。

その後も、田村調教師は、

2004年のきさらぎ賞を勝ったマイネルブルックや、

2008年のフローラSを勝ったレッドアゲートや、

2009年のクイーンCとフローラSを勝ったディアジーナなどを育て、

昨年までに重賞6勝を含む340勝を上げています。

田村調教師のところは昨年、全体で31勝と、

これまでで最高だった2003年と同じ勝ち鞍を上げましたが、

獲得した賞金は3億9843万円と、

これまでで最高だった2008年の5億0972万円と比べると

1億円以上も少ない金額でした。

その大きな理由は、昨年、田村調教師のところは、

重賞に管理馬を9回しか使うことができず、

結果、1つも勝つことができなかった点に尽きるでしょう。

田村調教師も、この点については決して満足していない筈ですし、

今年は、

「昨年の勝ち鞍をキープすることはもちろん、
重賞を勝って、より多くの賞金を獲得したい」

という思いで臨んでくると見ていたのですが、

その思いを証明するかのように田村調教師は

ケイアイドウソジンで勝った先週の阪神スプリングジャンプを含め、

これまでに9勝を上げ、美浦のリーディングでは、

10勝を上げている堀宣行調教師のところに次ぐ、

2位に付けています。

ただ、賞金に関して言えば、現在、

1億2647万円を獲得していますが、

この数字は、美浦の中では5位という状況ですから、

リーサルウェポンを使う、1着賞金3400万円のフラワーCは、

何としてでも勝っておきたいレースと言えるでしょう。

そこで、田村調教師がこの馬をどのように仕上げてくるのか、

18日(火)の坂路での追い切りの様子を確認してみたところ、

全体で52秒8、終い12秒8を出していました。

馬なりでの内容でしたが、とてもスピード感のある走りを見せていて、

レースの経験を積んだことで、

馬が確実に良くなっている印象を受けました。

追い切った後も、

イレ込む様子もなくどっしりと落ち着いていましたから、

この馬の力を出せる状態に仕上がったと判断しています。

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