一口馬主クラブ

「ロードホースクラブ」が中山牝馬Sに出走させる、

キャトルフィーユについて。

同クラブの代表取締役を務めている中村伊三美氏は

「モエレ」の冠名でお馴染みの中村和夫オーナーのご子息です。

よって、

「ロード」の馬と「モエレ」の馬が同じレースに出走してくる場合は、

「実質的には2頭出し」と考え、

「どちらで勝負を懸けてきているのか」

を慎重に判断する必要がありますが、

中山牝馬Sに「モエレ」の馬は出走しませんので、

「純粋にクラブとして勝ちに来た」

と判断できます。

同クラブの過去の代表的な存在としては、

スプリンターズS、香港スプリントを連覇するなど

国内外でGI6勝を上げたロードカナロアの名前が挙がりますが、

その他にも、1997年のラジオたんぱ杯3歳S
(現在のラジオNIKKEI杯2歳S)を制したロードアックスや、2

001年の中京記念を制したロードクロノスや、

同年のオークスを制したレディパステルや、

2004年の京都ハイジャンプSなど、

障害重賞を3勝したロードプリヴェイルや、

2011年と2012年の中山牝馬Sを連覇した

レディアルバローザなどが挙げられます。

そして、昨年までの同クラブは、

2007年→8勝・獲得賞金1億3801万円
2008年→15勝・獲得賞金2億7178万円
2009年→19勝・獲得賞金3億7306万円
2010年→19勝・獲得賞金4億1220万円
2011年→26勝・獲得賞金5億1993万円
2012年→29勝・獲得賞金6億7724万円
2013年→24勝・獲得賞金7億6766万円

と、毎年順調に成績を伸ばし続けておりましたが、

昨年末で、

クラブの「看板馬」として活躍したロードカナロアが引退したため、

クラブの関係者達は、

「カナロアの分も、他の馬で稼がなければならない」

という思いを強く抱いて今年を迎えた筈です。

しかし、先週までの時点で所属馬の成績は、

「41戦0勝」とまだ1勝も上げることができず、

獲得した賞金も1796万円に留まっている状況なのです。

この状況を踏まえると、現在、クラブの関係者達は、

「とにかく1つでも多くのレースを勝たなければならない」

と考えているのは間違いないと見ております。

また、同クラブは、昨年の9月24日(月)に、

計28頭いる「2013年度・募集馬ラインナップ」を発表し、

11月初旬から出資を受け付けておりますが、

既に募集開始から4ヶ月近く経つものの、

満口となっているのは、ロードカナロアの半妹にあたる

「レディブラッサムの2012」(牝・父ディープインパクト)

などの6頭のみで、

募集中止となった1頭を除く残りの21頭は、

現在も募集されております。

そのため、1頭でも多くの募集馬を満口にするために、

今週の中山牝馬Sに出走させるキャトルフィーユについては、

クラブの関係者が管理している角居調教師に対して、

「メイチの勝負仕上げを依頼している可能性は極めて高い」

と見ておくべきでしょう。

「ロードホースクラブ」がこの馬で勝負を懸けてきたと

判断しております。

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