堀宣行調教師が中山牝馬Sに使う、

エクセラントカーヴとエバーブロッサムについて。

千葉県の市川市出身の師は、

日本大学の商学部に通っている時に、

実家の近くにある中山競馬場で、

誘導馬の世話をするアルバイトをしていたそうです。

大学卒業してからは、

電気設備工事などをやっている関電工で経理関係の仕事に就いたものの、

大学時代に中山競馬場でアルバイトをしていたことがきっかけで、

「競馬の仕事をしたい」

という思いが強くなり、

1991年に、競馬学校の厩務員課程に入りました。

その後、

諏訪富三さんのところや、

二ノ宮敬宇調教師のところで修行を積んで、

2002年に調教師の試験に受かり、

次の年に厩舎を開業していますから、

今年で12年目となります。

堀調教師のところは、2011年、

キンシャサノキセキを使った高松宮記念と、

リアルインパクトを使った安田記念という

2つのGIを含む重賞5勝、

全体で43勝を上げ、獲得賞金は11億5387万円、

勝率は2割1厘という、これまでで最高の数字を残しました。

その中で特に、

「素晴らしい」と感じているのが、

2割1厘という勝率の高さです。

何しろ、

その年に調教師リーディングを獲得した角居勝彦調教師が

1割7分2厘、

最高獲得賞金の記録を更新した池江泰寿調教師が

1割6分3厘だった訳ですから。

ところが2012年は、

2011年と同じ43勝を上げたものの、

勝率は1割6分4厘に下がってしまい、

賞金も、1億円近く少ない10億6627万円止まりで、

更に昨年は、38勝、勝率は1割6分3厘で、

賞金も7億2366万円と、2年続けて成績が落ちています。

当然、堀調教師としては、

この2年の成績には決して満足していない筈ですし、

今年は、勝ち星と賞金と勝率の全てで、

納得できる成績を残したいと考えている筈です。

また堀調教師は、今、47頭を預かっていますけど、

2010年の天皇賞・春を勝つなど、

4億6054万円の賞金を獲得している「稼ぎ頭」のジャガーメイルは、

現在、「15連敗中」となっていて、

今のところ復帰のメドはまだ立っていません。

そのため、堀調教師が年明けから、

「ジャガーメイルの分を他の馬で勝っておきたい」

という思いと、

「重賞や特別戦を勝って一気に賞金を稼ぎたい」

という思いを持っていると見ていて、

実際、オメガハートロックで勝った1月のフェアリーSは、

師の狙い通りだった筈です。

ただその後は、7回、管理馬を重賞に使ったものの、

共同通信杯でベルキャニオンが2着に入ったのが最高で、

それ以外は掲示板にも載ることができない結果だったため、

エクセラントカーヴとエバーブロッサムの2頭で臨む中山牝馬Sは、

「堀調教師が勝負を懸けてきた」

と判断していい筈です。

そこでこの2頭を堀調教師がどのように仕上げてくるのか、

最終追い切りの様子を確認したのですが、

エクセラントカーヴを前に行かせて、

エバーブロッサムが内から追い掛け、

徐々にピッチを上げていき最後は2頭併入という内容でした。

6日(木)の1週前でも、今朝とは逆のパターンで、

2頭併せでの追い切りを行ない、

しっかりと負荷を掛けていますので、

この追い切りで、ほぼ仕上がると見ていいでしょう。

今回は、2頭とも半年近い休み明けとなりますが、

中間の様子から力を出せる状態と言え、

2011年の安田記念(1着リアルインパクト、2着ストロングリターン)

と同じように、

堀調教師の管理馬のワンツーというシーンがあっても

決して不思議ではないと私は思っています。

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