福島信晴調教師のがオーシャンSに使う、
アンバルブライベンについて。
福島師は1963年から、
叔父の角一さんの厩舎の騎手候補生となり、
1969年から15年ほど乗り役をやった後、
従兄弟の福島勝さんの厩舎で助手をやっていました。
そして、1988年に調教師の試験に受かった福島師は、
次の年に自分の厩舎を開業していて、
それから先週までに、
イクノディクタスを使った1992年のオールカマー、
ダンディコマンドを使った1997年の北九州記念、
ナムラクレセントを使った2011年の阪神大賞典、
テイエムイナズマを使った2012年のデイリー杯2歳Sなど、
重賞での10勝を含め、308勝を上げていますので、
乗り役時代には62勝しか上げられなかったことを考えますと、
「調教師になって成功した」と言っていいでしょう
福島師の厩舎で、最近活躍していた馬といえば、
2011年の阪神大賞典の勝ち馬で、
3億2497万円の賞金を獲得していた
ナムラクレセントをすぐに思い出しますが
この馬は、2012年の5月の天皇賞・春の後、
屈腱炎になったため放牧に出され、11月には、
JRAの登録を抹消されて、地方の浦和へ転厩し、
今は高知の所属となっています。
ですから、その後の師は、
「ナムラクレセントの替わりに
厩舎を支えてくれる馬に出てきて欲しい」
と願っていた筈です。
ただ、昨年は、淀短距離Sで1着、
京阪杯で2着に入ったアイラブリリが、
管理馬の中で一番多い3867万円を稼いだものの、
2011年にナムラクレセントが稼いだ賞金
1億1465万円と比べると大幅に少ないため、
きっと、福島師は「アイラブリリ以外の馬にも、
もっと頑張って欲しい」と思っていることでしょう。
また、福島師の厩舎は、
ナムラクレセントが活躍していた2011年の成績を、
「16勝・獲得賞金3億2575万円」
としていたものの、それ以降は、
2012年→14勝・獲得賞金2億7015万円
2013年→9勝・獲得賞金1億8162万円
と、勝ち星も賞金も、「右肩下がり」の状況となっています。
その上、今年に入ってから先週まで、
「2勝・獲得賞金3098万円」と、
昨年とほぼ変わらないペースとなっているため、
福島師はきっと、
「このままではまずい」
という危機感を持っているでしょうし、
「賞金の高い重賞でいい結果を残したい」
という思いを強くしているとは見ていました。
そのため、1着賞金4000万円のオーシャンSに使う
アンブルブライベンについては、
キッチリと仕上げてくると見ていましたので、
最終追い切りの様子を確認したところ、
「前走の山城Sを勝った時のいいデキを保っている」
と判断できるものでした。
この馬は、今回が昇級緒戦で、尚且つ、
初めての重賞挑戦となるため、
人気にはなりませんが、このデキであれば、
軽く見るのは禁物だと思います。
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