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宮徹調教師のところが七夕賞に使ってくる、

タガノエルシコとマックスドリーム。

1981年、田中四郎さんのところから

乗り役としてデビューした宮師は、

1996年に引退するまで、

2285戦136勝という成績を残しています。

デビューしてから引退するまで、

1982年の宝塚記念に出た

グットパレードや、

1986年の菊花賞に出た

アラオスイセイや、

1989年の菊花賞に出た

アテンションリバーなど、

彼は重賞に全部で10回乗っていますが、

1992年の小倉記念に出た

カシワズハンターの4着が最高だった筈。

ただ、

1996年に調教師の免許を取って、

次の年に自分の厩舎を開業すると、

いきなりアインブライドで

阪神3歳牝馬Sを勝ち、

乗り役時代には全く縁がなかった

GIを獲っている上、

マイネルブライアンを使った

2000年のシリウスS、

コスモフォーチュンを使った

2006年の北九州記念、

コパノジングーを使った

2010年の目黒記念など、

昨年までに、

JRAの重賞を8つ勝っているように、

宮師は乗り役としてレースに出るよりも、

調教師として馬を育てる方が

合っていたのではないかと思います。

ただ、宮師のところは、

昨年、重賞2つを含む

24勝を上げた一昨年よりも、

6つ少ない18勝という結果に終わり、

重賞に関しては21回使って

1つも勝つことができませんでした。

そのため、

獲得した賞金も3億5688万円と、

一昨年より1億円以上も

少ない数字に留まってしまったため、

今年を迎えるにあたり、

宮師は、

「必ず巻き返す」

と、強い思いを抱いていた筈ですが、

その思いを示すかのように、

コパノリチャードを使った

アーリントンCを含め、

先週までに14勝を上げ、

2億5201万円を獲得していますが、

恐らく本人としては、

「一刻も早く、昨年の成績を上回っておきたい」

という思いを強く抱いとる筈です。

それに、宮師のところは、

現在、全部で40頭を管理していますが、

その中で、これまでに

2億2298万円を獲得している

厩舎の「稼ぎ頭」のコスモファントムは、

一昨年の中日新聞杯を勝ってから

「9連敗中」と結果を出せていない上、

今は放牧に出ていますので、

七夕賞に使う、

タガノエルシコとマックスドリームの2頭には、

当然、

大きな期待を寄せている事は間違いないでしょうし、

キッチリと馬を仕上げてくると見ていましたが、

最終追い切りでは、

タガノエルシコは

全体が53秒4、終い12秒4

マックスドリームは

全体が53秒2、終い13秒2

と、福島への輸送を控えている為

馬なりでのものでしたが、

どちらも脚捌きに硬さも見られず

軽快な動きを見せていましたから、

宮師がここで勝負を懸けてきたと

判断するべきかと思います。