■過去10回の1着
07年トウカイワイルド
08年アドマイヤモナーク
09年テイエムプリキュア
10年メイショウベルーガ
11年ルーラーシップ
12年トゥザグローリー
13年カポーティスター
14年サトノノブレス
15年アドマイヤデウス
16年レーヴミストラル
■1着馬の単勝人気
07年・5人気
08年・3人気
09年・11人気
10年・2人気
11年・2人気
12年・1人気
13年・10人気
14年・2人気
15年・6人気
16年・2人気
■傾向
08年1着のアドマイヤモナークは同年の有馬記念で14番人気2着。
09年1着のテイエムプリキュアは同年のエリザベス女王杯で2着。
13年1着のカポーティスターは同年の日経賞で9番人気2着。
理由はともかく、このレースで結果を出した馬が、どこかで競馬ファンの記憶に残るような激走を見せています。
その他、人気薄ではなかったですが、10年メイショウベルーガや11年のルーラーシップなどもその後のGIなどで上位入線。
この時期の「ハンデ重賞」ということで、後のレースとの連動性は低いと思いますが、それでも、ここで結果を出している以上、侮ることはできません。
勝ち馬を覚えておけば、もしかしたら、のちのGIなどで思わぬ高配当を手にできるかもしれません。
ちなみに、過去10年で1番人気1着は1頭のみ。
他の年は全て2番人気以下が勝利。要するに、日経新春杯で人気以上の走りを見せて、その後も人気以上の好走を見せるケースがしばしば。
ある意味、「穴馬輩出レース」の日経新春杯です。
■配当
過去10年の馬連平均は3,583円、最高配当は09年の15,190円、最低配当は16年の510円。
3連単平均は112,702円、最高配当は08年の460,670円、最低配当は11年の3,250円。
全体の傾向としては平均的な印象。
ただ、3連単配当で見た場合、10万円以上の年と四桁配当の年に大別できる傾向。
結果として、平均配当は“ありがち”な配当となっています。
■人気
過去10年で、1番人気の複勝率60%、2番人気の複勝率50%。
3番人気と4番人気も同様の傾向。
そのため、過去10年の1-4番人気の複勝率は50%。
40頭中20頭が馬券対象です。
一方、5番人気から12番人気は、それぞれ1頭から2頭が馬券対象。
つまり、複勝率は12%程度ですが、馬券対象は計10頭。
定期的に伏兵馬が上位入線の傾向です。
なお、13番人気以下の馬券対象は過去10年で0頭。
■前走クラス
過去10年の馬券対象馬30頭中で、前走重賞組は計17頭。
半数以上を占めており、7頭の勝ち馬も出しています。
その他、OP特別組から5頭、1600万下組から5頭、1000万下組から2頭、500万下組から1頭の馬券対象。
複勝率は、延べ10頭以上の出走があったクラスで、重賞組と1600万下組が約20%、OP特別組が約15%。
重賞組と昇級組がややリード。
なお、前走1000万下組と500万下組は計6頭の出走で3頭が馬券対象。
サンプル数が少ないために参考データですが、複勝率は高い数値。
ちなみに、前走1000万下から出走した5頭のハンデは、49キロが2頭、50キロが1頭、52キロが2頭。
そして、馬券対象となったのは、いずれも52キロの2頭。
つまり、前走1000万下組でもハンデキャッパーが、重い負担重量を課した馬が好結果です。
ということは、ハンデキャッパーが相応の評価をした馬が好走したと判断することが可能です。
また500万下組の馬券対象馬もハンデ50キロを背負っていました。
ハンデに関しては他馬との相対的な関連性を判断する必要もあるでしょうが、1000万下組でハンデ49キロの馬がいたことを考えると、前走500万下組で50キロは「背負わされた」と考えることもできます。
ということは、これもハンデキャッパーが相応の評価をしていたと考えることが可能です。
しかも、この傾向は1600万下組も同様。
このグループが背負っていたハンデは、51キロから56キロの範囲。
その内、馬券対象は全て54キロ以上。
軽量馬は全て圏外です。
ただし、この傾向は前走が自己条件の馬のみ。
前走オープンクラス出走組では一変します。
つまり、49キロ、50キロ、52キロといった、前走オープンクラスとしては軽ハンデの馬が好走するケースが出てきます。
もちろん、「重いハンデを背負った馬(ハンデキャッパーが高く評価した馬)による好走が多いものの」という注釈付きですが、それでも前走オープンクラスの軽ハンデ組なら激走する可能性を秘めています。
■前走距離
過去10年の馬券対象馬30頭中で、前走1800m-2000m組の馬券対象馬14頭。
前走2400m以上が15頭。
前走マイル以下は0頭です。
なお、馬券対象馬のそれぞれの前走出走レースは以下の通り。
1800m-2000m組は11頭が重賞。残り3頭中2頭は1000万下。
2400m組は6頭中5頭が前走1600万下。
2500m組は5頭中3頭が有馬記念。
1頭がジャパンC。1頭がアルゼンチン共和国杯。
3000m組は6頭中5頭が万葉S。
1頭が菊花賞。
■前走着順
過去10年の馬券対象馬30頭中で、前走1-3着組は20頭。
複勝率も約40%と高い数値。
その他、6-9着組から計5頭、10着以下は3頭。
基本は前走好走組。
また6着以下から巻き返した馬は大半が重賞組。
なお、10着以下から巻き返したのは、なぜか全て2000m組。
つまり、有馬記念、ジャパンC、菊花賞といったレースに出走なら、前走10着以下からの巻き返しは厳しいということです。
■結論
馬券対象の半数以上は前走重賞組。
1着馬は重賞組から7頭。
その他、前走500万下から1600万下の前走自己条件組からも複数の馬券対象。
なお、自己条件組はある程度のハンデを背負った馬が好成績。
また前走距離なら1800m以上。
その他、前走着順は3着以内が好成績。