鹿戸雄一厩舎が登録している、
東京スポーツ杯2歳Sの
ショワドゥロワについて。
鹿戸調教師は、1984年に乗り役としてデビューして、
マイネルプラチナムに乗った1998年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)や、
ビーマイナカヤマに乗った2000年と2001年のガーネットSなど、
全部で346勝を上げて、調教師の試験に受かった2007年の3月に乗り役を引退しました。
それから鹿戸調教師は、乗り役の頃から調教を手伝っていた藤沢和雄厩舎で技術調教師になって、
馬のことはもちろん、厩舎の色々なことを教わった後、
増沢末夫調教師と矢野進調教師の厩舎を引き継ぐ形で、
2008年の3月に自分の厩舎を開業しています。
そして、幸先良く、開業1年目には、
矢野進厩舎から引き継いだスクリーンヒーローでアルゼンチン共和国杯とジャパンCを勝っていましたし、
この2勝を含む15勝を上げて、「6億8737万円」の賞金を稼いでいました。
また、去年までの5年間も、
2011年→23勝・獲得賞金4億6925万円
2012年→28勝・獲得賞金5億0251万円
2013年→27勝・獲得賞金4億2102万円
2014年→29勝・獲得賞金5億2102万円
2015年→27勝・獲得賞金4億5216万円
と、順調に勝ち星を積み重ねています。
ただ、開業した2008年の賞金を、まだ一度も上回れていませんから、
今年の鹿戸調教師は、「何が何でもこの数字を超えたい」と思っている筈です。
でも、実際は、先週までに今までで一番多い「33勝」を上げていますけど、
稼いだ賞金が「5億2473万円」で、2008年の数字を上回るためには、
年末までに1億5000万円以上の賞金を稼ぐ必要があります。
ですから、今週、1着賞金3300万円の東京スポーツ杯2歳Sに
登録しているショワドゥロワについては、
「ここを勝って一気に稼ぎたい」と考えて、メイチに仕上げるのは間違いありません。
そこで、実際にどう仕上げてくるのかを確認しようと思って、
最終追い切りの様子を確認したところ、南ウッドに入れられて、
5Fが67秒3、終いの1Fが13秒3という時計を馬なりで出していました。
ベストプレディクト(2歳新馬)をコンマ4秒先行する形で、
軽快な脚捌きで走って、最後はコンマ6秒先着していましたし、
馬体に張りがあって毛ヅヤもピカピカでしたから、
鹿戸調教師がキッチリ仕上げてきたのでしょう。