矢部道晃オーナーがキーンランドCに登録している、
ホッコーサラスターについて。
矢部オーナーの本業は、「JR北海道・苫小牧駅」から1キロほどの場所にある、
「北海土建工業株式会社」の代表取締役社長です。
矢部オーナーは、2013年の11月27日(水)に亡くなられた矢部幸一オーナーのご子息でして、
幸一オーナーと言えば、生前、本業であった「北海土建工業株式会社」の取締役会長を務める傍ら、
「社団法人・室蘭建設業協会」と「社団法人・苫小牧建設協会」の副会長や、
「苫小牧商工会議所・建設部」の会長といった要職を務めていた人物ですから、
「胆振・日高地区に於ける建設業界の重鎮」であったのは間違いありません。
そしてご子息の道晃オーナーは、日本大学経済学部の産業経営学科を卒業した後、
1993年に「北海土建工業株式会社」へ入社し、その後、
2007年に代表取締役副社長となり、2009年には代表取締役社長に就任しました。
その後、同社は積極的に事業を推し進め、最近では、「樽前山の火山砂防工事」、
「厚幌ダムの道路工事」、「安平川の改修工事」、「日高自動車道の改良工事」
といった公共事業を多く手掛けるなど、順調に業績を伸ばしているようですから、
お父様と同じく、道晃オーナーも「優秀な経営手腕を持つ人物」と言えるでしょう。
なお、JRAの馬主として、「ホッコー」の冠名で馬を走らせていたお父様の幸一オーナーは、
ホッコータルマエに加えて、2002年の京都ジャンプSを制したホッコーアンバーや、
2009年の新潟記念を制したホッコーパドゥシャなどを所有しておりましたが、
お亡くなりになってからは、道晃オーナーが全ての馬を引き継いでおります。
一昨年の道晃オーナーは、ホッコータルマエが交流G1の川崎記念と東京大賞典を制した上、
チャンピオンズCで初めてJRAの重賞を勝つなど、JRAでは「2億9352万円」、
地方では「1億4070万円」、合計で「計4億3422万円」の賞金を獲得しておりました。
しかし昨年は、ホッコータルマエが交流G1の川崎記念と帝王賞を制するなど、
地方では「1億6768万円」の賞金を獲得したものの、
JRAでは「7854万円」しか稼げなかったため、合計の数字は
「2億4622万円」と、前年を2億円近くも下回ってしまったのです。
そのため、今年の矢部オーナーは、「昨年の二の舞にはしたくない」と考えている筈ですが、
実際は、先週までの賞金が、JRAで「5677万円」、地方で「7466万円」、
合計の数字は「1億31143万円」と、既に8月の最終週を迎えているにも関わらず、
まだ昨年の半分ほどしか稼げておりません。
また、これまでにJRAと地方で「10億4485万円」の賞金を獲得している「稼ぎ頭」のホッコータルマエは、
次走の予定が、10月10日(月)の「マイルCS南部杯」となっているため、
当然ですが、それまで賞金を稼ぐことができませんので、矢
部オーナーでしたら、「他の馬で稼いでおきたい」と考える筈です。
そして今週は、1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)
のキーンランドCにホッコーサラスターを登録しておりますから、
矢部オーナーが「ここを勝って一気に稼ぎたい」と考え、
同馬を管理している飯田祐史調教師に対して、
かなり勝負懸かった指示を出していると判断すべきでしょう。