中日新聞杯にクルーガーとバウンスシャッセを、
中山牝馬Sにルージュバックを出走させる、
一口馬主クラブの「キャロットファーム」について。
「キャロットファーム」の愛馬会法人・「キャロットクラブ」の代表を
2008年から務めている手嶋龍一氏は、外交ジャーナリストとして活動しながら、
2006年に出版した「ウルトラ・ダラー」(新潮社)が33万部のベストセラーとなるなど、
作家として非常に高い評価を受けております。
一般的にはあまり知られておりませんが、手嶋氏の執筆場所は、
同氏が、「永遠の親友」と語る吉田勝己オーナーが代表を務める「ノーザンファーム」の中にあり、
「千歳空港から僅か15分ほど」という立地や、牧場の景色を見てリフレッシュできる環境を、
手嶋氏はとても気に入っているそうで、素晴らしい執筆場所を提供してくれた吉田勝己オーナーに、
手嶋氏は深く感謝しているそうです。
また、手嶋氏は、「シューイチ」、「情報ライブ・ミヤネ屋」といったテレビ番組に、
コメンテーターとして出演するなど、メディアの世界でも活躍しております。
また、活躍したと言えば、2014年の「キャロットファーム」にも同じことが言えるでしょう。
何しろ2014年の同クラブは、ハープスターで制した桜花賞や、
ディアデラマドレで制した府中牝馬Sや、
エピファネイアで制したジャパンCなど、
重賞12勝を含む121勝を上げ、「30億6028万円」の賞金を獲得し、
初の「JRA馬主リーディング1位」となっていたのですから。
ただ、2015年には状況が一変してしまい、リアファルで神戸新聞杯を、
マリアライトでエリザベス女王杯を、
リオンディーズで朝日杯FSを制するなど、J
RAの重賞を7勝したものの、「JRA馬主リーディング」に於いては、
1位:「サンデーレーシング」→106勝・獲得賞金28億3036万円
2位:「キャロットファーム」→122勝・獲得賞金25億9703万円
と記せば分かる通り、勝利数は「サンデーレーシング」を上回ったものの、
獲得賞金では2億円以上もの差を付けられ、1位の座を奪われておりました。
更に、先週までの「キャロットファーム」は、
今年に入ってから約2ヶ月しか経過していないにも関わらず、
1位:「サンデーレーシング」→37勝・獲得賞金7億6218万円
2位:「キャロットファーム」→28勝・獲得賞金6億1830万円
と、勝利数では「9」、獲得賞金では「1億4000万円以上」もの差を、
「サンデーレーシング」に付けられているのです。
また、この状況が影響しているのか、「キャロット」は、
計84頭の「2015年度募集馬」(現2歳世代)について、昨年の8月下旬にカタログを発送し、
9月1日(火)から9日(水)まで1次募集を、
9月28日(月)からは2次募集を行っておりますが、
既に満口となっているのは77頭で、残りの7頭はまだ満口となっておりません。
そのため、手嶋氏をはじめとした「キャロットファーム」の関係者全員が、
現在は、「JRA馬主リーディング1位を奪還したい」、
「過去の募集馬を重賞で活躍させてクラブの知名度を高め、残りの7頭を早く満口にしたい」と考えている筈です。
そして今週は、1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280円)
の中日新聞杯にクルーガーとバウンスシャッセ、
1着賞金3600万円(同2880万円)の中山牝馬Sに
リラヴァティとルージュバックの計4頭を出走させますので、
クラブの関係者達が、それぞれを管理している厩舎に対して、
メイチの勝負仕上げを指示している可能性が高いと判断しておりました。
そこで最終追い切りの内容を確認したところ、
「4頭とも、キッチリ仕上がっている」と思える内容でしたから、
どの馬も好レースが期待できると考えております。