今野貞一調教師が菊花賞に登録している、
マサハヤドリームについて。
今野調教師は、2005年に大久保龍志調教師のところに厩務員として入って、
その1ヶ月後に調教助手になり、2006年の4月からの5年間は宮本博調教師のところで腕を磨いておりました。
その後、師は、調教師試験を受け、2回目の挑戦だった2010年に早くも合格しておりますし、
その時は33歳という若さだったので、トレセンに出入りしている者は、みんな感心しておりました。
そして、調教師免許を取った後の師は、「新たな挑戦がしたい」ということで、
技術調教師として角居調教師のところに所属し、ヴィクトワールピサのドバイ遠征に同行するなど、
世界を股に掛けて活躍している角居調教師の下で調教師としてのイロハをしっかりと学んでおりました。
それから師は、2012年の3月に自分の厩舎を開業して、いきなり11勝しておりましたし、
2013年は12勝、2014年は18勝と、毎年、どんどん勝ち星を積み重ねていて、
今年に入ってからも、先週までに12勝を上げ、
2億4731万円の賞金を獲得という順調なペースで勝っております。
ですが、これまで今野調教師は、管理馬を重賞に31回出走させとるものの、
一昨年の小倉サマージャンプでトウショウデザイアが2着、
去年のアンタレスSでトウショウフリークが2着に入ったのが最高で、
まだ重賞を勝てていないですし、同じ年に開業した同期の中では、
金成貴史:ティリアンパープルで今年の新潟ジャンプSを制覇
黒岩陽一:ミュゼエイリアンで今年の毎日杯を制覇
吉村圭司:クイーンズリングで今年のフィリーズレビューを制覇
と、既に重賞勝ちを果たしている調教師もおりますので、間違いなく今野調教師は、
「そろそろ自分も大きなレースで結果を残したい」という思いを持っている筈です。
ですので、菊花賞に使うマサハヤドリームについては、
今野調教師がメイチの勝負仕上げで出走させてくると見ておりましたので、
最終追い切りの内容を入念に確認したんですけど、
レースでも乗る和田竜二騎手がウッドで一杯に追って、全体80秒7、
終い12秒9という時計を出していて、マルカロゼッタを1秒3追走して、
最後はコンマ4秒差まで縮めておりました。
デキがいい馬ならではの力強い動きを見せていたので、
見込み通り、今野調教師が気合いを入れて仕上げてきたんでしょう。