一口馬主クラブの「キャロットファーム」が七夕賞に出走させる、
アルフレードについて。
同クラブの愛馬会法人・「キャロットクラブ」の代表を務めている手嶋龍一氏は、
NHKの職員として、1997年からワシントン支局長を務めた経歴があり、
退局してからは、外交ジャーナリストとして活動しながら、
2006年に出版した「ウルトラ・ダラー」(新潮社)が33万部のベストセラーとなるなど、
作家として非常に高い評価を受けております。
ちなみに、一般的にはほとんど知られておりませんが、手嶋氏の執筆場所は、
同氏が「永遠の親友」と語る吉田勝己オーナーが代表を務めている「ノーザンファーム」の中にあり、
「新千歳空港から僅か15分ほど」という便利な立地や、牧場の景色を見てリフレッシュできる環境を、
手嶋氏はとても気に入っているようで、素晴らしい執筆場所を提供してくれた勝己オーナーには、深く感謝しているそうです。
また、手嶋氏と勝己オーナーは共に慶応大学を卒業していて、現在、手嶋氏は、
慶応大学の大学院で教授として、「インテリジェンス戦略論」と「現代外交・安全保障論」の講義を行っております。
更に手嶋氏は、日曜の朝に放送されている情報番組・「シューイチ」(日本テレビ系列)や、
月曜から金曜の昼に放送されている情報番組・「情報ライブ・ミヤネ屋」(読売テレビ系列)といったテレビ番組に出演している上、
先月からは、月曜から金曜の朝に放送されている情報番組・「スッキリ!!」(日本テレビ系列)に於いて、
月曜日のコメンテーターを務めるなど、メディアの世界でも幅広く活躍しておりますので、
誰もが「華々しい活躍をしている人物」と認めていることでしょう。
また、「華々しい活躍」と言えば、昨年の「キャロットファーム」にも同じことが当てはまります。
何しろ、昨年の同クラブは、ハープスターがチューリップ賞と桜花賞と札幌記念を、
ディアデラマドレがマーメイドSと府中牝馬Sと愛知杯を、
エピファネイアがジャパンCを制するなど、
重賞12勝を含む121勝を上げ、30億6028万円の賞金を獲得し、
クラブ設立以来、初となる「JRA馬主リーディング1位」に輝いたのですから。
ただ、今年に入ってから同クラブは、ルージュバックできさらぎ賞を、
バウンスシャッセで中山牝馬Sを制するなど、
先週までに58勝を上げてはいるものの、「JRA馬主リーディング」に於いては、
1位「サンデーレーシング」→52勝・獲得賞金16億0542万円
2位「キャロットファーム」→58勝・獲得賞金12億5711万円
と、「サンデーレーシング」に勝利数では上回っているものの、
獲得賞金で「3億5千万円近く」もリードを許しているのですから、
今週以降は全力で巻き返しを図ってくると私は判断しております。
また、同クラブには、212頭の所属馬がおり、その内の「稼ぎ頭」は、
一昨年の菊花賞や昨年のジャパンCを制するなど、これまでに6億8779万円の賞金を獲得しているエピファネイアですが、
この馬は、先月、左前脚の繋靱帯(けいじんたい)炎を発症し、
宝塚記念を回避した上、現在は放牧されており、年内の復帰は難しい状況となっています。
よって、現在はクラブの関係者達が、「その分を他の馬でカバーしたい」と考えている筈ですから、
1着賞金4000万円の七夕賞に登録しているアルフレードについては、
この馬を管理している手塚調教師に対して、メイチの勝負仕上げを指示している可能性が高いと見ておりましたので、
最終追い切りの内容を確認したところ、その内容が、
「レースでも乗る北村宏司騎手がウッドに入れて、全体66秒6、
終い11秒9という時計を馬なりで出し、マイネルテンクウをコン
マ4秒追走して、最後は1秒0先着していました。キビキビとした
活気のある動きを見せており、この馬の持っている力は出せると判
断していいでしょう」
というものでしたから、見方は正しかったと確信しております。
また、「キャロットファーム」は、七夕賞にマデイラも出走させますので、
こちらも全く同じ理由で、「勝負懸かり」だと見ておくべきでしょう。