近藤利一オーナーがフェアリーSに出走させる、
アドマイヤピンクについて。
近藤オーナーの本業は、大阪市の北区に本社を構え、
建築解体業などを手掛けている「合建株式会社」の代表取締役会長です。
近藤オーナーは、1984年にJRAの馬主資格を取得し、
それからこれまでに300以上を所有しており、過去の代表的な存在としては、
□アドマイヤドン
2001年の朝日杯FS、2004年のフェブラリーSを勝つなど、
地方交流を含め重賞を7勝し、8億6780万円の賞金を獲得
□アドマイヤグルーヴ
2003年と2004年のエリザベス女王杯を連覇するなど、
JRAの重賞を5勝し、5億5133万円の賞金を獲得
□アドマイヤムーン(引退時は「ダーレー・ジャパンファーム」の所有)
2007年の宝塚記念、同年のドバイデューティーフリーなどを勝ち、
近藤オーナーの所有時に、JRAのレースだけで4億8668万円の賞金を獲得
□アドマイヤコジーン
1998年の朝日杯3歳S(現在の朝日杯FS)など、
JRAの重賞を5勝し、3億8126万円の賞金を獲得
などが挙げられ、この馬達の活躍などにより、
これまでに「GIレース10勝を含む重賞52勝」(JRAのみ)という素晴らしい成績を残しております。
また、昨年の近藤オーナーは、現地時間の10月18日に、
オーストラリアのGI・「コーフィールドカップ」をアドマイヤラクティで制しました。
しかし、その一方で昨年は、JRAの重賞レースに於いて、
「42戦0勝」という結果に終わっておりますので、現在の近藤オーナーは、
「早急にこの連敗を止めたい」と強く願っている筈です。
また、一般競馬ファンでも知っているようなことですが、先ほど名前を挙げたアドマイヤラクティは、
現地時間の昨年11月4日、「メルボルンC」で最下位に敗れた直後、
馬房の中で亡くなってしまいましたから、今、近藤オーナーは、
「アドマイヤラクティの分を他の馬で稼ぎたい」
という気持ちも強く抱いていることでしょう。
そして12日(月)には、1着賞金が3400万円(馬主の取り分は8割の2720万円)の
フェアリーSにアドマイヤピンクを出走させますので、私が近藤オーナーの立場であれば、
この馬を預けている戸田調教師に対して、渾身の勝負仕上げを依頼しますし、
最終追い切りに関する報告が、
「レースでも乗る円山君が南ウッドで強めに追って、全体が68秒5、
終いが13秒9という時計を出していて、これは決して速いものではあ
りませんが、コンマ6秒先行していた併せ馬の相手、アメリカンゴール
ドを交わしてコンマ2秒先着するというまずまずの内容で、動き自体も
かなり力強いものでしたから、このひと追いで完全に仕上がったと見て
いいでしょう」
という内容でしたから、馬券に絡んでくる可能性が十分にあると見ております。