金子真人オーナーと言えば、

1999年のスプリンターズSと
2001年の安田記念を制した
ブラックホークや、

2001年のNHKマイルCと
ジャパンCダートを制した
クロフネや、

2004年のNHKマイルCと
ダービーを制した
キングカメハメハや、

2005年のクラシック3冠など
GⅠ7勝のディープインパクトや、

2008年のジャパンCダートを筆頭に
GⅠ7勝のカネヒキリや、

2010年の牝馬3冠を制した
アパパネなど、

これまで非常に多くの
活躍馬を所有していますので、

JRAの馬主としては、
「誰もが認める成功者」
と言えます。

その上、

金子オーナーは、

横浜市の都筑区に本社を構えている

東証1部上場企業・「株式会社図研」の

代表取締役社長としても、

素晴らしい実績を残しています。

同社の起源は、

1976年に金子オーナーが設立した

「株式会社図形処理研究所」で、

1985年に現在の社名となり、

その後も着実に業績を伸ばし続け、

1990年に現在の本社ビルと

中央研究所ビルを完成させ、

1994年には

東証1部への上場を果たしています。

また、現在の同社は、

「プリント基板」と呼ばれる

配線設計の支援システムにおいて、

世界トップクラスのシェアを誇っており、

世界各国で5000社ほどの企業に対して

製品を提供しています。

そして、

6月27日(木)に行われた株主総会で、

「株式会社図研」は、

2013年3月期の連結決算報告、

現在の財務状態、

今後の展望などを発表していましたが、

それらの内容を前期と比べると、

□売上高
182億5400万円→178億8700万円
(3億6700万円減)

□経常利益
9億8200万円→4億8900万円
(4億9300万円減)

□株主配当(年間)
1株当り24円→1株当たり14円
(10円減)

となっていました。

また、金子オーナーは、

同社の代表取締役であると同時に、

個人で450万株、

「金子真人ホールディングス株式会社」で

324万株と、

計774万株を保有している

大株主でもありますが、

先ほど記した数字の変動により、

金子オーナーが得た「株主配当」は、

前年より7740万円も

少なくなっている筈ですから、

これを受けて現在は、

「その分を所有馬の賞金で補填したい」

という思いを抱いているかもしれません。

更に、

昨年までの金子オーナーは、

「セレクトセール」で

多くの高額馬を購入していましたし、

昨日の「セレクトセール1歳部門」においても、

計4頭を

総額1億3500万円で購入していましたし、

本日の「当歳部門」でも、

多額の資金を投じて何頭かを購入することでしょう。

そのため、

今週のレースに対しては、

「セレクトセールで使った資金を回収したい」

という思いが非常に強く込められる筈ですから、

金子オーナーが特別レースに登録している馬達は、

「ほぼ例外なく勝負懸かり」

と見ておくべきです。

今週の主な登録馬

キラウェア(ジュライS)
マナクーラ(関ケ原S)
イントゥザストーム(志摩特別)
アビスコ(雄国沼特別)