清水久詞調教師がシルクロードSに使う、
ワキノブレイブについて。
清水調教師は2004年のスプリンターズSを勝った
カルストンライトオなどを所有していた
清水貞光オーナーの息子さんで、
子供の頃は、お父さんの貞光オーナーに連れられて、
毎週のように競馬場に行っていたそうです。
そして、1997年に競馬学校の厩務員過程に入った師は、
ビワハヤヒデやビワハイジなどを育てた
浜田光正さんのところで、厩務員、
助手として経験を積み、
1998年の桜花賞と秋華賞、
2000年のエリザベス女王杯を勝った
ファレノプシスなどを担当していました。
また、師はこの頃、
1991年の障害リーディングを獲った
押田年朗調教師の娘さんで、
お父さんと同じく乗り役だった純子さんと結婚しています。
そして、2009年に調教師免許を取った師は、
その年こそ、
「2勝・2098万円獲得」に留まりましたけど、
次の年からは、
2010年→「11勝・1億3388万円獲得」
2011年→「18勝・2億5768万円獲得」
2012年→「22勝・3億3118万円獲得」
と、順調に成績を上げていって、昨年は、
トウケイヘイローで、ダービー卿CT、
鳴尾記念、函館記念、札幌記念を勝つなど、
「23勝・4億8940万円獲得」と、
賞金を大きく伸ばしましたので、師にとって、
「満足できる一年だった」
と言えるでしょう。
ただ、
今書いた通り、昨年の重賞4勝は、
全てトウケイヘイローで上げたものですから、
恐らく、今の師は、
「他の馬でも重賞を勝ちたい」
と思っている筈です。
と言うのも、清水調教師のところは、
今年で6年目と、厩舎を開業してまだ日が浅い訳ですし、
トウケイヘイローのようないい馬を1頭でも多く預けてもらうためには、
馬主さん達に対して、
「この厩舎に預ければ、重賞でもしっかりと結果出してくれる」
という印象を与えておく必要がある訳ですから。
また、今回のシルクロードSに使う
ワキノブレイブの脇山良之オーナーは、
現在の持ち馬6頭の内、
4頭を清水調教師のところに預けていることから、
オーナーが師に対して
「厚い信頼を寄せている」
のは間違いないでしょう。
ただ、脇山オーナーは、
2000年から持ち馬を走らせているものの、
まだ一度も重賞を勝てていませんので、
当然、清水調教師としては、
オーナーからの信頼に応えるためにも、
「重賞勝ちをプレゼントしたい」
と考えている筈です。
そのため、このワキノブレイブについては、
キッチリと仕上げてくると見ていましたので、
最終追い切りの様子を確認したところ、
乗り役の黒岩調教師
(レースでは吉田隼人調教師が騎乗)がCウッドで、
全体が85秒5、終い1ハロン12秒2をマークしていました。
今回は、前走の長篠Sから中1週となるため、
馬なりの内容でしたが、
動きはとてもスムーズでしたので、
デキはしっかりと維持できていると判断しています。
この馬は、今回が昇級戦となるため、
ほとんど人気にはならないとは思いますけど、
デキの良さを活かして人気以上の
「激走」の可能性も大いにありそうです。
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