小倉大賞典にマコトブリジャールを使う、
鮫島一歩調教師について
鮫島調教師は、１９７９年から増本豊君の厩舎の助手として経験を積み、
１９９９年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しています。
彼のところは、初めの年こそ１０勝止まりでしたが、次の年から昨年まで、
１３年続けて２０勝を上回る成績を残していて、２００６年には、４１勝を上げて優秀調教師賞をもらっていますね。
このように、安定していい成績を残せている理由は、増本師の厩舎で助手をやっていた時に、
京都記念と阪神大賞典を勝ったダイナカーペンターや、高松宮記念など重賞を４つ勝ったマサラッキなど、
走る馬を間近で見ていた経験を活かせてとるからなのでしょう。
昨年、鮫島調教師は、「２９勝・獲得６億３５９７万円」という成績を残し、
賞金に関しては、一昨年の５億９７６７万円をおよそ５０００万円上回る結果を残しましたが、
鮫島調教師が昨年の結果には決して満足していないと見ています。
何故なら鮫島調教師は全部で４５頭を預かっていますが、
その中で多くの賞金を獲得している馬の状況が、
２億０２９７万円を稼いでいるリトルゲルダ
→昨年、北九州記念とセントウルＳと連勝した後、脚部不安を発症し、
年末の香港スプリントで復帰したものの１４着に惨敗
１億９８８０万円を稼いでいるブライトライン
→一昨年のみやこＳを勝ってから８連敗中
１億９１２０万円を稼いでいるレインボーペガサス
→２０１１年の関屋記念を勝ってから７連敗中
となっている訳ですから。
そのため、この３頭で今すぐに賞金を稼ぐことは難しい訳ですから、鮫島調教師は、
「その他の馬で賞金を稼がなければならない」と考えている筈で、私が鮫島調教師の立場なら、
小倉大賞典に使うマコトブリジャールで確実に賞金を稼げるように、全力で馬を仕上げます。
そこで、鮫島調教師がマコトブリジャールをどう仕上げてくるのか、念入りに確認してみたところ、
ポリトラックでやった昨日の追い切りでは、全体で８０秒３、終い１２秒１を強めに追ってマークしていました。
前走の京都牝馬Ｓから、やや間隔が詰まっていますが、脚捌きに硬さはなく、
とてもスムーズな動きを見せていましたから、
状態はしっかりと維持できていると判断しています。
今回は、男馬相手のレースとなりますけど、
決して侮れない１頭と見ておくべきでしょう。