「ビッグレッドファーム」が七夕賞に登録している、
コスモバルバラについて。
「ビッグレッドファーム」は、「マイネル軍団の総帥」こと
岡田繁幸さんが１９７４年に作った牧場で、
１９８９年頃には静内に「ビッグレッドファーム真歌トレーニングパーク」を、
１９９８年頃には新冠に「ビッグレッドファーム明和」を、
２００７年には茨城県の鉾田市に「ビッグレッドファーム鉾田トレーニングセンター」を
それぞれ作るなど、どんどん規模を大きくしていて、
今は、繁幸さんの奥さんである美佐子さんが代表を務めています。
元々、「コスモ」の冠名が付く馬は、
２００６年の４月頃まで、美佐子さんの名義で走っていて、
当時の活躍馬には、２００３年の朝日杯ＦＳを勝ったコスモサンビームや、
２００４年の弥生賞とセントライト記念を勝ったコスモバルクや、
その年の小倉２歳Ｓを勝ったコスモヴァレンチなどがいました。
そして、２００６年の４月から「コスモ」の馬は、
「ビッグレッドファーム」の名義で走るようになっていて、
それからの活躍馬には、
２００６年の北九州記念を勝ったコスモフォーチュンや、
２０１０年のアーリントンＣを勝ったコスモセンサーや、
その年のステイヤーズＳを勝ったコスモヘレノスや、
２０１１年の中山金杯と中日新聞杯を勝ったコスモファントムや、
２０１２年の弥生賞を勝ったコスモオオゾラなどがいます。
ちなみに、「コスモ」の冠名で走っている馬の多くは、
「ビッグレッドファーム」が
ＪＲＡの個人馬主資格をお持ちの方に出資を呼び掛けている、
「コスモオーナーズクラブ」の募集馬ですが、
コスモバルバラはその募集馬ではありませんので、
この馬が獲得した賞金は、
全て「ビッグレッドファーム」に入ることとなります。
また、「ビッグレッドファーム」は、
競走馬セールで馬を落札することがとても多くて、昨年も、
「ＨＢＡトレーニングセール」→７００万円を使って１頭を落札
「セレクトセール」→１億２２００万円を使って７頭を落札
「ＨＢＡセレクションセール」→９３２０万円を使って８頭を落札
「ＨＢＡサマーセール」→１億４３４０万円を使って３５頭を落札
「ＨＢＡオータムセール」→２５９０万円を使って１０頭を落札
と、計６１頭に総額３億９１５０万円を使っていました。
そして、５月１９日（月）に行われた今年の「千葉サラブレッドセール」でも、
「ペッシュドールの２０１２」（牝・父スペシャルウィーク）
を６００万円で落札していましたので、きっと、
７月１４日（月）～１５日（火）に行われる「セレクトセール」や、
７月２２日（火）に行われる「ＨＢＡセレクションセール」など、
これから行われるセールでも何頭かを落札するでしょう。
ですから今は、「ビッグレッドファーム」の関係者全員が、
「落札資金に困らないよう、今週のレースでたくさん賞金を稼いでおきたい」
と考えている筈で、
１着賞金４０００万円（馬主の取り分は８割の３２００万円）
の七夕賞に登録しているコスモバルバラは、
「勝負懸かり」と見ています。
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