1枠1番スワーヴリチャード
懸念されるのは距離適性だが、前走の後半1000m通過57秒1は阪神芝2000mにおいて数頭しか記録していない破格のラップ。スピード能力は申し分なく、本格化を遂げた今ならマイルの距離も関係ないと見ていい。
1枠2番サトノアレス
大崩れしたレースは中山と道悪に限定。良馬場の東京マイルでは【1-2-0-0】連対率100%と確かな適性を証明している。中間の調子も上げてきていて勝ち負け濃厚か。
2枠3番ダッシングブレイズ
近走はレースを重ねるたびに勝ち馬との差が離れており、ここも厳しい戦いが予想される。
2枠4番アエロリット
牡馬相手のGIは楽ではないが、安田記念は例年ハイペースになるレース。良馬場が見込める点も含め、少なくとも前走以上のパフォーマンスを発揮できる状況にはありそうだ。
3枠5番ペルシアンナイト
左回りのコース適性はどうか。東京は3戦未勝利と右回りとの比較でパフォーマンスを落としている事実は見逃せない。マイルCS、大阪杯と叩き2戦目でのガラリ一変を得意とする馬だけに、前走以上の上がり目は怪しい。
3枠6番レーヌミノル
時計のかかる馬場向きである点から、パンパンの良馬場が想定される日曜東京の舞台はベスト条件とは言えないだろう。
4枠7番ウエスタンエクスプレス
これまで安田記念で好走してきた同国の馬と比較して実績に乏しい。騎乗予定の騎手が乗り替わった点も含め、ここは厳しい戦いが予想される。
4枠8番キャンベルジュニア
斤量が増える点は決して歓迎とは言えないものの、春の東京で存在感を発揮する騎手・厩舎のコンビはなんとも不気味。ただし勝ち切るまではどうか。
5枠9番レッドファルクス
昨年同じようにスムーズさを描きつつ3着まで押し上げた安田記念。2走前を見るより末脚の破壊力が衰えたとは言い難く、終わったと判断するにはまだ早そうだ。
5枠10番モズアスコット
回避馬によって出走が叶った同馬。今回連闘で臨むが、矢作厩舎は連闘を得意とする厩舎。この距離での持ち時計や東京適性、鞍上を含め軽視は禁物。
6枠11番リアルスティール
安田記念は2年前に惨敗を喫した舞台だが、サトノアラジンと同じ父×母父の組み合わせからマイル不適と結論づけるのは早計。
6枠12番ヒーズインラブ
中山芝【3-1-1-1】が示すとおりの中山巧者。その一方で左回りの実績は乏しく、相手関係的にもかなり厳しいと言わざるを得ない。
7枠13番ブラックムーン
重賞での好走歴は1分33秒台後半に集中しており、時計が速くなるG1では厳しい印象。
7枠14番リスグラシュー
前走ヴィクトリアマイルが勝負仕上げだった。牝馬が短期間で輸送を繰り返すことの影響も懸念される点から、前走以上のパフォーマンスはどうか。
8枠15番サングレーザー
一抹の不安を覚えるのが未経験の東京芝適性。新馬戦以来となる左回り、2歳冬以来の関東圏への輸送はやはり引っかかる。前走レコード勝ちの反動も含め、過信は禁物か。
8枠16番ウインガニオン
毎年夏競馬でまとめて走る典型的な夏馬。6月東京は夏競馬を思わせる気候になることも珍しくなく、マイペースの単騎逃げができれば。