■過去10年の勝ち馬
07年アドマイヤムーン
08年エイシンデピュティ
09年ドリームジャーニー
10年ナカヤマフェスタ
11年アーネストリー
12年オルフェーヴル
13年ゴールドシップ
14年ゴールドシップ
15年ラブリーデイ
16年マリアライト
■勝ち馬の人気
07年・3番人気
08年・5番人気
09年・2番人気
10年・8番人気
11年・6番人気
12年・1番人気
13年・2番人気
14年・1番人気
15年・6番人気
16年・8番人気
■傾向
1、過去10年の勝ち馬と馬券対象馬の傾向
過去10年で牡馬9勝、牝馬1勝。
牝馬の勝ち馬は16年のマリアライト。
また、馬券対象馬の延べ30頭の内、牝馬は7頭。
牡馬は23頭。数の上では牡馬優勢。
ただし、過去10年の延べ出走馬151頭中、牝馬の出走は18頭のみ。
そのうち、7頭が馬券対象になっており、複勝率は38%超と40%近い確率。
参戦してくる以上、それなりの実力を秘めていると考えた方が良さそう。
今年はミッキークイーンが牝馬として登録。
1着馬の年齢は4-6歳の範囲。
これは2-3着馬も同じ。
つまり、3歳馬、及び7歳以上から馬券対象馬は出ていない。
なお、過去10年で3歳馬の出走は3頭。
7歳は15頭、8歳は12頭。
年齢別で狙うなら、4-6歳が妥当。
なお、古馬の中距離G1とあって、キャリアの少ない馬は結果を残していない。
これまでにキャリア7戦以下で宝塚記念に出走したのは計7頭。
キャリア5戦
マウントシャスタ
キャリア7戦
カワカミプリンセス
ウオッカ
アサクサキングス
ロックドゥカンブ
ロジユニヴァース
トーホウジャッカル
7頭のうち、カワカミプリンセス、ウオッカ、ロジユニヴァース、トーホウジャッカルは出走時点でG1馬。
またアサクサキングスは後のG1馬と、いずれも能力を持っている馬ばかり。
しかし、少ないキャリアで果敢に出走するも、他馬の後塵を拝している。
一方、少ないキャリアで馬券対象となった例は、16年のドゥラメンテ。
同馬は8戦のキャリアで2着に好走。
とはいえ、同馬はそれまでにG12勝のほか、ドバイシーマクラシックの2着などの実績を残しており、加えて、デビュー以来全てのレースで連対していた。
また、最も少ないキャリア(過去10年)で宝塚記念を勝ったのは、10年のナカヤマフェスタ。
同馬は9戦のキャリアで宝塚記念に出走。
その他、キャリア10戦で3着以内に好走しているのは、13年3着ジェンティルドンナ、16年3着キタサンブラック。
2、血統
サンデーサイレンス系が圧倒的に好成績。
中でも、ステイゴールドとディープインパクトは好成績。
ステイゴールドは過去10年中5勝。
複勝率40%超。
ディープインパクトは過去10年で6頭の馬券対象。
複勝率35%と高い数値。
一方、同じサンデーサイレンス系でもハーツクライは複勝率10%未満と低調な数値。
なお、サンデーサイレンス系の中でも近年はディープインパクト産駒の好走が目立つ。
16年はディープインパクト産駒1着。
2着は全兄キタサンブラックの産駒。
15年はディープインパクト産駒が2着と3着。
14年はディープインパクト産駒が3着。
13年はディープインパクト産駒が2着と3着。
反対にステイゴールド産駒が馬券対象となったのは14年1着のゴールドシップが最後。
それ以前は13年1着ゴールドシップ。
12年1着オルフェーヴル。
10年1着ナカヤマフェスタ。
09年1着ドリームジャーニー。
要するに、5勝中4勝は、父ステイゴールドに母父メジロマックイーンの血統背景を持つ馬が好走している。
とすると、基本の狙いはディープインパクト産駒や全兄ブラックタイドの産駒を狙うのが、血統的な要素としてはベター。
その他では、ロベルト系の馬券対象馬は3頭。
なお、この3頭はいずれもグラスワンダーから繋がるロベルト系。
ブライアンズタイムやシンボリクリスエスなどの流れではない。
3、前走クラス
過去10年の馬券対象馬30頭で、前走海外組の4頭を含めて、重賞組(9,10,10)と圧倒的。
狙いの中心は重賞組と考えるのが自然。
なお、重賞の格別では、国内G1組から14頭、国内G2組から7頭、国内G3組から4頭。
その他、海外組から4頭。
ちなみに、海外組4頭の前走成績は、香港のクイーンエリザベスII世Cの3着以内が2頭。
ドバイシーマクラシックの2着以内が2頭。
いずれも海外遠征(G1)に出走して好走している馬ばかり。
4、前走レース
過去10年の馬券対象馬30頭
天皇賞(春)・9頭
金鯱賞・5頭
ヴィクトリアマイル・4頭
鳴尾記念・4頭
目黒記念・2頭
安田記念・1頭
メトロポリタンS・1頭
ドバイシーマクラシック・2頭
クイーンエリザベルII世C・2頭
以上の9レースから馬券対象。
天皇賞(春)からのローテが最も多く、以下、金鯱賞、ヴィクトリアマイル、鳴尾記念が続く。
なお、全出走馬の割合(複勝率)では…
天皇賞(春)・22%
金鯱賞5頭・29%
ヴィクトリアマイル・40%
鳴尾記念4頭・30%
目黒記念2頭・10%
安田記念1頭・12%
ドバイシーマクラシック・33%
クイーンエリザベルII世C・40%
※メトロポリタンS組の出走は過去1頭のため除外。
ポイントになりそうなのはヴィクトリアマイル組が好データなこと。
同じ東京のマイルG1でも安田記念よりも明らかに高い。
また、去年までG2だった大阪杯組から馬券対象が出ていないこと。
過去10年で延べ5頭が直行している。
しかも、12年フェデラリストの7番人気を除いて、アンビシャス、ラキシス、ドリームジャーニーと、いずれも宝塚記念で上位の人気を集めていた。
大阪杯直行組は、宝塚記念で人気を集めても好結果を残せていない。
5、前走着順
前走1着馬の複勝率31%
前走2着馬の複勝率40%
前走3着馬の複勝率22%
前走4-5着の複勝率9%
前走6-9着の複勝率9%
前走10着以下の複勝率8%
とにかく前走3着以内の複勝率が高く、4着以下の複勝率は低い。
なお、前走クラス別の着順データは、「前走G1組」の馬券対象馬14頭中9頭は3着以内、12頭は5着以内。
つまり、二桁着順から巻き返したのは2頭のみ(いずれも天皇賞)。
「前走G2組」の馬券対象馬7頭中6頭は3着以内(1着4頭含む)。
残り1頭は7着。
「前走G3組」の馬券対象馬4頭中3頭は3着以内。残り1頭も4着。
いずれにしても前走好走馬が宝塚記念でも好成績。