過去10年の芝2000m-3000m以下の古馬G1(牝馬限定を除く)の計39戦データから
■傾向
去年までG2で行なわれていた大阪杯、今年からG1へ。
同じ大阪杯でも、G2からG1へ格が変更したことで、これまでとは意味合いの異なるレース。
つまり、「G2時代はG1へのステップレース」が「G1となりここが目標」といった具合です。
そうなると、
去年までの大阪杯のデータは使えないと判断。
そこで過去10年(07年以降)の芝2000m以上3000m以下の古馬G1(牝馬限定を除く)の計39戦データを基に、G1の傾向を探ります。
ちなみに、計39戦のレース名の内訳は「天皇賞(秋)」、「宝塚記念」、「ジャパンC」、「有馬記念」。延べ出走630頭超、出走した馬250頭超。
平均配当は、単勝1,089円、馬連5,144円、3連単118,852円。
単勝は四桁台ですし、馬連も5,000円超、3連単も100,000円を超えていることを考えると、堅い決着ばかりとは言えないでしょう。
単勝人気別の複勝率は、1番人気80%超と大半が馬券対象。
また2番人気は約50%と半数近くが馬券対象。
一方、3-6番人気は20%台、7-11番人気は10%台となっています。
高い信頼を置ける1番人気、それなりに信頼できる2番人気以外は、どの馬が馬券対象になっても驚けません。
なお、12番人気以下は、過去39戦で馬券対象は3頭のみとなり、15番人気以下からの馬券対象は1頭もいません。
前走クラス別の複勝率は、G1組が約25%で最も高く、続いてG2組の15%。以下G3組の12%とOP特別組の10%です。
前走のレース格が高いほど好成績。
ただ、G3組とOP特別組に大きな差はありません。
また、それ以外のクラスからの馬券対象もいません。
なお、前走海外組の複勝率は12%。G3組と同程度。
前走クラス別と着順との関連性は、前走G1組で好成績の馬は高い複勝率を残しています。
特に前走G1の1着馬の場合、複勝率は50%と好データ。
また2-5着組の複勝率も約30%。
こちらも高いデータです。
また6-9着組も約15%ですし、10着以下も13%の複勝率。
前走G1組であれば、どの着順でも巻き返してくる可能性は高いでしょう。
続いて、前走G2組の場合、1着組の複勝率は30%ほど。
2-3着組の複勝率は約15%、4-5着組の複勝率は10%、6-9着組の複勝率6%、10着以下の複勝率は0%。
G3組の場合、まず前走5着以下組の複勝率は0%。
4着以内の複勝率は19%。
ただし、1着組の複勝率は12%程度。
2-4着組はサンプル数が10頭未満で少ないものの33%。
分母少ないですから参考程度ですが、前走G3組の馬券対象馬の計5頭はいずれも伏兵扱いですので、穴をあけているパターンが多いようです。
また5頭中4頭は阪神の宝塚記念。
距離が1ハロン違いますが、大阪杯と同じ阪神コース(内)のレースという部分が共通項です。
OP特別組の場合、そもそも延べ出走が10頭のみ。
ここから勝ったのは10年の宝塚記念1着のナカヤマフェスタのみ。
もちろん同馬の前走は1着でした。
ただ、今回の大阪杯で前走OP特別組の登録馬はいませんので、基本的に気にする必要はないでしょう。
また、前走海外組も今回の登録馬にはいません。
つまり、前走クラスと着順の関連性をまとめると・・・
G1組1着・50%
G2組1着・30%
G1組2-5着・30%
G2組2-3着・15%(連対率で上)
G1組6-9着・15%
G1組10着以下・13%
G3組1着・12%
G2組4-5着・10%
G2組6-9着・6%
G2組10着以下・0%
G3組5着以下・0%
(G3組2-4着・33%…参考データ)
上記の順番となります。