※今の時期の阪神芝1800mで行われるようになった2012年以降の過去4年データ

※2014年は2着同着。そのため過去4年の馬券対象は(4,5,3)となる。

■過去4回の1着

12年ショウリュウムーン
13年アルキメデス
14年トーセンスターダム
15年フルーキー

■1着馬の単勝人気

12年・6人気
13年・1人気
14年・5人気
15年・1人気

■傾向




9月に行なわれていた2000m時代(2011年まで)は、その後にG1を勝つドリームジャーニー、スズカマンボ、タップダンスシチーが1着となっているほか、後に高松宮記念を勝つスズカフェニックス(4着)なども出走していました。

しかし、今の時期に移行し、距離が1800mに変わって以降は、その後に国内のG1を勝つような馬は出ていません。

唯一、14年9着のエイシンヒカリが香港とフランスのG1を勝っていますが、同馬が国内のG1に出走した場合の最高着順は9着。

少なくとも国内のG1とは縁がありません。やはり、秋競馬に突入した直後の9月は10月以降のG1を見据えた参戦となりますが、12月上旬のG3となると状況が異なるようです。

とはいえ、馬券的な観点から見るとチャレンジCはかなり興味をそそられるレース。

なぜなら、移行する以前は基本的に上位人気が好走する傾向でしたが、移行してからの近4年は、

12年・6→4→13
13年・1→9→6
14年・5→9→6
15年・1→2→11
(※1着→2着→3着。数字は単勝人気)

となっており、伏兵馬の台頭がズラリ。

配当も馬連平均6,000円台、3連単平均300,000円台と荒れる傾向です。

将来的にG1で活躍する「強い馬を探す」という視点では少々物足りないデータのチャレンジCですが、一方で、馬券的な意味合いからすると妙味に溢れたレースという見方ができそうです。

さて、過去4年の馬券対象馬を紐解くと、半数以上は前走重賞組です。そして、重賞組の複勝率は20%台。

同じオープンクラスの前走OP特別組が7%程度ですので、その差は歴然。

素直に前走重賞組は信頼できるでしょう。

ただ、重賞組といっても前走着順は少々気にする必要があるようで重賞組の馬券対象馬の中に、前走で二桁着順だった馬はいません。

狙うなら一桁着順だった馬でしょう。

一方、非重賞組となると前述の通りOP特別組は期待薄。

ただ、1600万下は過去9頭の出走で馬券対象が4頭となっており、複勝率40%台。

期待値は俄然高くなります。

特に近3年は毎年1頭以上の前走1600万下1着馬が馬券に絡んでいますので無視できない存在です。

しかも、基本的に前走重賞組やOP特別組が人気を集めやすい傾向と考えると、前走1600万下組は「人気薄」というケースは少なくありません。

配当的な意味でも積極的に狙ってみるのはアリでしょう。

なお、馬券対象馬の前走距離は1600m-2000mの間に集中しています。

例外は前走1400mのスワンSで6着だった馬、3000mの菊花賞で8着だった馬、2200mのエリザベス女王杯で8着だった3頭のみです。

しかも、前走でG2以上のクラスに出走していた馬券対象馬は、この3頭のみですので、前走で、1600万下、OP特別、G3などに出走していた馬は1600m-2000mの出走組を狙うのがよさそうです。




それから、このレースの顕著な傾向を書いておくと、過去4年で逃げた馬(4角先頭)は、14年1番人気だったエイシンヒカリを含めて全てが馬券圏外となっています。

最高着順もエイシンヒカリの9着までとなっており、その他3頭は全て二桁着順。かなり厳しい傾向です。

そして、このレースは逃げ馬だけでなく、先行勢にも厳しいレース。

なぜなら過去4年で、4角4番手以内に位置していた馬は14頭いますが、その全てが馬券圏外。

中には上位人気に支持されていた馬も複数頭いるわけですが、それでも最高で4着まで。

馬券的な意味では誰も恩恵を受けていません。

となると、過去4年の馬券対象馬は全て4角5番手以下や10番手以下から出ているということ。

つまり、「差し」、「追込」といった脚質に好走馬が集中しています。

狙うなら、過去のレースから脚質をひも解いて、中団や後方に位置する馬に焦点を絞るのが正解かもしれません。

■結論

基本的に荒れる可能性が高いレースです。

そして馬券対象は前走重賞組が多いですが、二桁着順からの巻き返しはありませんので狙うなら一桁着順だった馬がベターです。

また、近3年は前走1600万下組の好走率が高いです。

重賞組などだけではなく、昇級組にも注目する必要があるでしょう。

前走距離は1600m-2000mに出走していた馬から馬券対象が多数出ています。

ただ、G1やG2組は例外ケースが発生していますので、格の高いレースに出走していた馬を狙う場合は、それほど前走距離を気にする必要はないでしょう。

あと、脚質は差し追込が優秀です。

といいますか、逃げ馬や先行勢がほぼ全滅していますので、前に行く馬に過信は禁物。

狙いの中心に考えるなら、差し追込タイプが良さそうです。

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