スプリンターズSで注目すべき存在と考えているのは、
中辻明オーナーが登録している
ビッグアーサー。
中辻明オーナーの本業は、京都市上京区に本社を構え、
不動産の売買や仲介、一戸建て住宅の分譲や、注文住宅の設計と施工などを手掛けている、
「株式会社三信工務店」の代表取締役社長です。
1997年から、不動産の売買や一戸建て住宅の分譲を開始している「株式会社三信工務店」は、
建て売りの個性の無さと注文住宅の煩わしさを解決するため、
「セミオーダー」という方法を取り入れており、これは、
施主の希望を低価格で実現できるシステムとなっております。
更に同社は、京都市内を中心に数多くの分譲を手掛けており、
日中は仕事でモデルルームに足を運べないサラリーマン層のために、
「ナイターオープンハウス」を実施しており、午後8時まで見学できますので、
購入を検討している顧客層には、大いに喜ばれていることでしょう。
そして馬主としての中辻オーナーは、確か2011年からJRAで馬を走らせ始めていて、
現在までに20頭以上を所有しており、一昨年までの4年間は、
2011年→獲得賞金1265万円(1勝)
2012年→獲得賞金269万円(0勝)
2013年→獲得賞金145万円(0勝)
2014年→獲得賞金1773万円(2勝)
と、出走頭数が少なかったこともあり、成績が伸び悩んでおりました。
しかし昨年は、ビッグアーサーが特別レースを5勝するなど、
「獲得賞金1億7408万円(9勝)」と、一昨年までの数字を大きく上回っていた上、
今年に入ってからも、ビッグアーサーを出走させた高松宮記念で初の重賞勝ちをGIで飾っており、
先週までに「獲得賞金1億3351万円」(4勝)と、
既に昨年を上回る賞金を獲得しておりますが、
中辻オーナーがこの結果に満足せず、今後も全力で賞金を稼ぎにくると判断しております。
何故なら、中辻オーナーは、2010年から昨年まで、
毎年のように「競走馬セール」に参加しており、これまでに、
□2010年→「HBAトレーニングセール」と「セレクトセール」と「HBAサマーセール」と「HBAオータムセール」に於いて5頭を総額5470万円で落札
□2011年→「HBAトレーニングセール」と「HBAセレクションセール」と「HBAサマーセール」と「HBAオータムセール」に於いて4頭を総額2173万円で落札
□2012年→「HBAセレクションセール」と「HBAサマーセール」と「HBAオータムセール」に於いて計8頭を総額3969万円で落札
□2013年→「セレクトセール」と「HBAセレクションセール」と「HBAサマーセール」に於いて計3頭を総額3391万円で落札
□2014年→「HBAトレーニングセール」と「セレクトセール」と「HBAセレクションセール」と「HBAサマーセール」に於いて計6頭を総額4687万円で落札
□2015年→「セレクトセール」と「HBAサマーセール」に於いて計4頭を総額4881万円で落札
と、計30頭を総額2億4571万円で落札していた上、今年も、
□「セレクトセール」→1頭を1620万円で落札
□「HBAサマーセール」→6頭を4309万円で落札
と、計7頭を総額5929万円で落札しているのですから。
また、昨年までを踏まえると、来週に行われる「HBAオータムセール」に参加する可能性が高く、
オーナーでしたら「潤沢な資金でセールに参加するため、
できる限り多くの賞金を稼いでおきたい」と考えている筈です。
そして今週は、1着賞金9800万円(馬主の取り分は8割の7840万円)
のスプリンターズSにビッグアーサーを登録しておりますので、中辻オーナーは、
この馬を管理している藤岡調教師に対して、
「何が何でも勝たせて欲しい」といった指示をしているのでしょう。
ただ、最終追い切りについての報告が、
「坂路で一杯に追われて、4Fが52秒5、終いの1Fが12秒8
を出しておりました。馬場が渋っていたことを考えれば、十分な時
計と言えるでしょう」
「ただ、セントウルSから間隔が詰まっとるせいか、最初の1Fでは
折り合いを欠く仕草を見せてたように、テンションが高くなっている
のが気になります」
「それにこの馬は、今回が初めての中山遠征になるんで、環境の変化に
戸惑ってしまい、もっとテンションが高くなってしまうようだと、レー
スで力を出し切れない可能性があるかもしれません」
というものでしたから、ビッグアーサーを馬券でどのように扱うのか、
最後まで慎重に検討するべきだと思っております。