飯塚知一オーナーがTVh賞に出走させる、
シャドウアプローチについて
飯塚オーナーの本業は、東京都大田区に本社を構えている、
「株式会社シンコー」の代表取締役です。
1941年に創業された同社は、物流に関する様々な業務を手掛けており、
現在は、東京競馬場に近い「府中営業所」や、大井競馬場に近い「東京港営業所」など、
営業所と事業所を合わせて、全国11ヶ所に拠点を有しております。
また、これらの拠点の中で、「国際物流の要所」となっている「横浜事業所」は、
「30トン岸壁クレーン」や、4基の「15トン天井クレーン」を備えており、
敷地面積は「2640坪」という広大なものです。
更に同社は、日本企業が中国企業と取引する際の物流をサポートするため、
上海にも関連会社の「信广(シンコー)包装有限会社」を有しており、
現在は200名以上の従業員を雇用しておりますので、
代表取締役としてこれらの事業を取り仕切っている飯塚オーナーは、
「非常に優秀な経営者」と言えるでしょう。
なお、馬主としての飯塚オーナーは、1988年からJRAで馬を走らせていて、
これまでに100頭以上を所有しており、その中の代表的な存在としては、
2004年の根岸Sを制したシャドウスケイプや、
2007年の中山金杯と2010年の中京記念を制したシャドウゲイトや、
2011年のエプソムCと毎日王冠を制したダークシャドウなどが挙げられます。
昨年までの4年間、飯塚オーナーは、
2012年→4勝・獲得賞金1億7205万円
2013年→11勝・獲得賞金1億7041万円
2014年→9勝・獲得賞金1億7928万円
2015年→8勝・獲得賞金1億6753万円
という形で、安定した成績を残しておりました。
しかし、今年は先週までで4勝を上げているものの、平場のレースしか勝てていないため、
獲得している賞金が「5796万円」と、過去4年のペースを大きく下回っておりますので、
現在のオーナーは、危機感を強く抱いている筈です。
更に、飯塚オーナーは、7月11日(月)~12日(火)に行われた今年の「セレクトセール」で、
計3頭を総額6048万円(税込)で落札しておりました。
こういった状況の中で、明日は、1着賞金1820万円(馬主の取り分は8割の1456万円)
のTVh賞にシャドウアプローチを出走させますので、オーナーの立場であれば
「ここを勝って、セール資金の回収ペースを早めたい」と考え、
この馬を預けている須貝調教師に対して、迷わずメイチの勝負仕上げを依頼しますし、
最近の調教内容についての報告も、
「レースでも乗るルメール騎手がダートコースで強めに追って、5Fが69秒7、
終いの1Fが11秒9という時計を出しておりました。テラノヴァ(3歳1000万下)
をコンマ4秒先行して、最後は同入と、少し差を詰められておりましたけど、抜かせない
勝負根性は見事でした。こっちで念入りに乗り込まれるんで、馬体に張りがあって、毛ヅ
ヤもピカピカでしたから、力を出せるデキに仕上がっているんでしょう」
という内容でしたから、好レースが期待できるでしょう。