金鯱賞で「注目している存在」として見ているのは、
一口馬主クラブの「サンデーレーシング」が登録している
ベルーフとレーヴミストラル。
「サンデーレーシング」の代表取締役を務めている吉田俊介氏は、
「ノーザンファーム」の代表を務めている吉田勝己オーナーのご子息で、
同クラブの募集馬は、大半が「ノーザンファーム」の生産となっております。
「サンデーレーシング」は、吉田勝己オーナーが、
1988年に「株式会社ダイナース愛馬会」として創設した一口馬主クラブで、
過去の代表的な存在としては、
2006年の朝日杯FSや2009年の宝塚記念と有馬記念などを制したドリームジャーニーや、
2007年のジャパンCダートや2008年のフェブラリーSなどを制したヴァーミリアンや、
2009年の桜花賞とオークスや、2010年のヴィクトリアマイルと天皇賞・秋や、
2011年のジャパンCなどを制したブエナビスタといった名前が挙げられます。
そして最近の代表的な存在としては、複数のGIレースを制している、
オルフェーヴル、ジェンティルドンナ、ドゥラメンテといった名前が挙げられるでしょう。
同クラブは、オルフェーヴルとジェンティルドンナなどの活躍により、
2010年から一昨年まで、4年連続で「馬主リーディング1位」となっておりました。
しかし昨年は、
1位.「キャロットファーム」→重賞12勝を含む121勝・30億6028万円の獲得賞金額
2位.「サンデーレーシング」→重賞9勝を含む102勝・25億5809万円の獲得賞金額
3位.「社台レースホース」→重賞7勝を含む101勝・24億2695万円の獲得賞金額
と記せば分かる通り、トップの座を奪われておりました。
そこで、今年を迎えるにあたっては、「サンデーレーシング」の関係者全員が、
「必ずトップに返り咲く」と強く願っていた筈であり、実際、今年に入ってから先週までは、
ドゥラメンテが皐月賞とダービーを制するなど、「馬主リーディング」の順位は、
1位.「サンデーレーシング」→重賞10勝を含む93勝・24億6673万円の獲得賞金額
2位.「キャロットファーム」→重賞6勝を含む111勝・23億1735万円の獲得賞金額
3位.「社台レースホース」→重賞5勝を含む94勝・18億9714万円の獲得賞金額
となっております。
しかし、勝利数で「キャロットファーム」と「社台レースホース」を下回っている上、
獲得賞金でも、「キャロットファーム」との差が1億5000万円を切っておりますので、
「サンデーレーシング」の関係者達は、「馬主リーディング1位」を確実にするため、
今後も全力で勝利を追求してくるでしょう。
また、今年の同クラブは、全部で89頭いる「2015年度募集馬」に関して、
5月14日(木)にラインナップを発表し、それから出資を受け付けておりますが、
これらの内、既に満口となっているのは77頭で、
「募集中止」となった1頭を除く残りの11頭は、
募集開始から半年以上が経過した現在も募集中となっております。
したがって、現在は「サンデーレーシング」の関係者全員が、
「馬主リーディング1位を確定させたい」、「過去の募集馬を活躍させて、出資を迷っている顧客層に好印象を与えたい」
と考えている筈であり、今週は、1着賞金6000万円(馬主の取り分は8割の4800万円)
の金鯱賞にベルーフとレーヴミストラルを登録してきましたので、恐らく、クラブの関係者達は、
それぞれを預けている厩舎に、かなり勝負懸かった指示を出しているでしょう。
そのため、この2頭の上位入線を期待しております。
今年の勝ち馬予想は競馬会員予想にて公開致します。