八木良司オーナーが阪神Cに使う、
タガノブルグについて。
八木オーナーの本業は、京都府の綴喜郡井手町に本社がある「八木良建設」の代表で、
生産牧場の「新冠タガノファーム」と、栗東トレセンから車で1時間くらいの場所にある
、育成施設の「宇治田原優駿ステーブル」を持っているオーナーブリーダーでもありますね。
八木オーナーがJRAの馬主資格を取ったのは、確か1989年で、
それからしばらくの間は生産や育成を手掛けていなかったのですが、
タガノテイオーが2000年の朝日杯で予後不良となってしまったことなどがきっかけで、
「自分で生産や育成をやってみたい」という思いが強くなって、2002年に
「宇治田原優駿ステーブル」を設立して、次の年に「新冠タガノファーム」を設立したそうです。
八木オーナーは、かなり前から、「新冠タガノファームの生産馬で重賞を勝つことが目標」と話していたそうで、
実際、今年に入ってからは、タガノグランパでファルコンSを、タガノエスプレッソでデイリー杯2歳Sを勝って、
その目標を達成していますし、持ち馬の成績も、昨年は「17勝・獲得賞金3億1779万円」でしたけど、
今年は「34勝・獲得賞金7億4875万円」と、一気に伸ばすことができていますね。
ただ私は、八木オーナーが、先週までの数字だけに満足しないで、
今週も全力で賞金を稼ぎにくると見ています。
何しろ、今の八木オーナーは、全部で48頭を持っていて、その内の「稼ぎ頭」は、
これまでに1億4155万円の賞金を稼いでいるタガノグランパですけど、
この馬は今年のファルコンSを勝ってから、「5連敗中」となっていますし、今は放牧されていて、
まだ復帰のメドが立っていませんので、きっと八木オーナーは、
「その分を他の馬で稼いでおきたい」と考えている筈ですからね。
もちろん、私が八木オーナーでしたら、1着賞金6500万円(馬主の取り分は8割の5200万円)の
阪神Cに使うタガノブルグについては、この馬を預けている鮫島調教師に対して、
メイチの勝負仕上げをお願いしますし、最終追い切りについての報告が、
「Cウッドで一杯に追って、全体が84秒5、終いが12秒4という時計を出していて、
1秒3ほど先行していた併せ馬の相手、ハヤブサロックオンに、最後はコンマ1秒先着し
ていました。相手を交わす時の動きが、とても鋭いものでしたから、このひと追いで完全
に仕上がったと見ていいでしょうね」
という内容でしたから、いいレースが期待できると考えています。